再配置の条件が合わないパート社員に対して、現場責任者らが「解雇」をチラつかせ退職届の提出を求めているという相談が入りました。今回の業務移管でヤマト運輸に整理解雇はできません。
整理解雇の4要件
整理解雇の場合、以下の4要件すべてを満たさなければ無効です。
ヤマト運輸の直近営業利益は360億円、内部留保(利益剰余金)は4738億円(2023年3月末)にのぼります。整理解雇の必要性などまったくないのです。
また、労災休業中や産休中の解雇もできません。解雇 には、「客観的に合理的な理由」が必要です(労働契約法16条)。
「解雇」と言われたら
「解雇はできないはずです」
「『お願いベース』のはずです」
「仕事を確保してください」
「私はやめません」
と主張しましょう。
「退職届」の提出を強要すること自体不当です。
(主な回答)
①6月の「雇用の終了」の通知については、「お願い」をさせていただいたもので、会社として退職を強要しているものではない。説明不足があった。再配置で労働条件は変わるかもしれないが、雇用契約は継続する。
②再配置先及び処遇については、社員との個別の面談と通して個別の事情を伺いながら丁寧な対応を行ってまいります。最大限の努力をして再配置場所を提案し、個別に面談の中で対応したい。
③再配置先を提案する中で希望があれば、お試しで仕事が出来る様に前向きに対応したい。期間としては1日2日とか、長くても一週間で足りるだろう。1月末までにお試し期間で仕事を経験してもらい、再配置先を決めてもらうように考えている。
Aさんは、その後複数の再配置先が提示され、ほぼ希望通りの再配置となり、2月以降も雇用が継続されることとなる模様です。
2024年1月末での解雇対象になっているヤマト運輸茨城ベースで夜勤で働くパート職員のみなさん18人全員(!)が、ヤマト運輸からの一方的な雇い止め通告に対して立ち上がり、新しい労働組合を結成しました! その名も「建交労軽貨物ユニオンヤマト運輸茨城県班」。メンバーは全員女性です! キャリアの長い方は入社して17年という方もいらっしゃいます。
ヤマト運輸からの一方的な解雇通知に怒りを禁じ得なかったみなさんは、「泣き寝入りしたくない」と私たちの労働組合に相談し、ヤマト運輸と交渉するには「労働組合を作るしかない!」という結論に至ったそうです。
そして、10月13日に組合結成の集会と記者会見が行われ、その場で「ストライキ」権を確立したことを発表しました。ストライキ権=争議権は、法的に労働組合に認められた特別な権利です。
組合員のみなさんは、組合を作るという初めての経験や、報道の注目が集まることにとまどいながらも、一生懸命頑張っておられます。このニュースはさっそくNHKでも報道されました。
突然6月に説明会が開かれ、来年1月末で契約解除すると言い渡されました。
日本郵政に業務移管するのならば、紹介してもらって継続して働けるのか店長に聞いたところ、「ない。上からの指示だ。」と答えるだけでした。
人間をなんだと思っているのか?
もう1月31日で終わりなのでしょうか?クロネコメイトの仲間は、年金をもらいながら少しでも生活費にする方、介護しながら働く方、シングルマザー、障害者の方など様々です。
お客さんからもたくさんの心配する声を頂きました。
次の仕事が見つかるかも不安です。もっと地域の皆さんと仕事がしたいです。どうすればいいですか。
助けてください。
無期限の雇用契約のもと、15年間深夜作業で働き続けてきましたが、突然1月末で解雇を言い渡されました。
理由は「クロネコDM便の所属だったから」だそうです。一般貨物(宅配便)の仕分けの部門の方は解雇にならず、所属だけで解雇対象者を決めるって、ひどすぎます。ヤマト運輸は他に仕事を用意できないほど小さい会社でしょうか?
日本郵政への紹介もしないで、このまま仕分けパート社員が辞めていったら、日本郵政の仕分けの方たちが大変だと思います。